Q 日経新聞に12月2日の雇用統計の結果が大幅に悪化しない限り12月利上げが確実とありますが、前回の雇用統計はどんな感じだったんですか?

A(ハタ)前回10月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+16.1万人増と予想の+17.5万人を下回ったものの、8月分と9月分の同数字が計4.4万人上方修正されており、

合計ではかなりの好結果となりました。

失業率は事前見込み通り4.9%と9月から0.1%の改善。平均時給が+0.4%と9月の+0.3%から上昇。イエレン議長が重要視しているといわれるU-6失業率が9.5%と9月の9.7%から改善するなど、総じて強めの数字となりました。

(U-6失業率 通常の失業率(U-3)に、縁辺労働者やフルタイムの意思がありながらパートタイムに従事している人などを加えた広義の失業率

KlugFXニュース - 11/26 17:10引用

一方今回(11月)の予想は前月比17万3千人増、失業率4.9パーセントと横置き。ここ数ヶ月のトレンドでいくと、大きく崩れることはなさそうですね。

A(ゲンさん)現在のマーケットではアメリカの12月利上げ確率はなんと100%!前回の雇用統計は確かに強めの結果だったけど、その結果が故に利上げが確実視されたわけではない。イエレン議長は一貫して、年内の利上げを正当化してきたわけだけど、それは一回の雇用統計の結果だけを見て出した結論ではないわけで、長期的な雇用トレンド、インフレ率、経済成長率、世界経済リスク等を総合的に勘案した結果なわけだ!だから、印象としては...

一回の雇用統計の結果だけで、それらをひっくり返すのは逆に難しい(笑)それそも、アメリカの雇用者数は一億5千万人にいるわけで、その数値からみたら一回の雇用統計で10万人増えようが、10万人減ろうが誤差の範囲だいう見方も可能だしね!(10万人減少が続くようだと、それはもちろん問題だけど...)

まあ、よっぽどのことがない限り12月は利上げするでしょう!